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江見屋ヒストリー

【昭和37年創業 かけつぎ専門店】

江見屋ヒストリー写真(松本会長の若かりし頃)

江見屋かけつぎ専門店は12人の従業員を抱え、かけつぎ(かけはぎ)専門の会社としては、名古屋で一番の大所帯です。
 その歴史は、昭和37年、現会長の松本孝夫が名古屋で独立したところから始まります。

神戸のかけつぎ店に生まれた松本会長は、高校卒業後に名古屋で修業をし、その後「江見屋かけつぎ専門店」をスタートさせました。

よく聞かれるのですが、「江見屋」の由来は、会長の母方の姓が「江見」ですので、そこにちなんでつけております。

【100種類以上の織り方・会長 松本孝夫】

創業当時の生地といえば綿、絹、ウールが主流でしたが、時代とともに化繊等新しいものが出てきました。

「新しい生地が出ると、生地を一旦ばらす。ほぐすことで、一本一本の織り方等がわかってくる。自分の目で見極めていく。」

江見屋ヒストリー(写真)

会長は、新しい生地が出るたびに、それを一旦ばらし、一本一本の「織り方」を紙に描き写しました。そして、それを織る。ほぐしては描き、そしてまた織る。手が覚えるまで徹底的に繰り返してきました。
 修行時代からのその修練により、気がつけば、頭の中には100種類を超える織り方が入っていたそうです。

「それぞれの繊維の織り方が全て頭に入っている。いちいち見ない、考えない。手が勝手に動く。30cm離れてわかるようではだめ。きれいに着たい、元通りにしたいという思いに出来る限り応えていく。」

江見屋ヒストリー写真(作業手元)

迷うことのなく針を進めていく手元は、まさにその言葉どおりです。あっという間に衣類の穴がふさがっている様は見事な職人技といえるでしょう。
 こうして日々、努力を続けてきたことで、今では一日に5~60着、衣替えの季節となれば一日に100着以上もの「かけつぎ(かけはぎ)」依頼品が、全国から江見屋に届くようになりました。
 また、その技術の高さを頼りに、外国製のブランド品や着物など、他ではなかなか直せない衣類も持ち込まれ、同業者にも一目置かれています。他店で断られたようなニット製品などが持ち込まれることもあります。その様な衣類も出来る限り、手を尽くしてかけつぎます。

【一針入魂】

年間1万5千着以上の依頼をこなしている「江見屋かけつぎ専門店」。そこには、決して忘れてはいけない企業理念が根付いています。
 それは、「一針入魂」。

「衣類が100点あれば、必ず1点1点違うもの、同じものはない。洋服に対する想い全てを、針一目一目に込めて一生懸命やっている。」

江見屋ヒストリー写真(たくさんの衣類)

これからもよりよい仕事をし、お客さまに喜びと感動をお届けできるよう、社員全員が一針入魂の精神で取り組んでいきます。

「かけつぎ」とは、「想いをつむぐ」こと。再び服に命を吹き込み、無くしかけた大切な想いを再生することだと江見屋では考えております。

【過去、現在】

20年ほど前の弟子との旅行写真です。彼らは現在、各地でかけつぎ職人として活躍しています。

江見屋ヒストリー(20年前の旅行写真)

現在は12名の従業員が、日々お客様の大切な衣類の修理に励んでおります。

江見屋ヒストリー写真(従業員集合写真)